ヤクルト、水没に備え戸田球場から電光掲示板やホークアイなどの機器を撤収

教訓がある。2019年10月に発生した台風19号で同球場が水没。秋季練習中の選手は無事でイースタン・リーグの運営などに影響はなかったが、電光掲示板が故障するなど大きな被害が出た。今回も電光掲示板や映像分析システム「ホークアイ」など球場に設置されている大型機器はやむを得ないものの、ホークアイのデータを受信する機器や球場アナウンス用の機材は午前中のうちに移動。打撃用の投球マシンに関しては事前に運び出していた。

夏場を迎える前には球団首脳や幹部、2軍スタッフらが戸田球場に集まり、荒川が増水した場合の対策について確認。この日、作業に加わった戸田寮の中西親志寮長（63）は「今年2回目。前回、台風が関東に接近した際もボールなどは片づけた。今回は電子機器も危なかったので事前に撤収した。事前に被害を防ぐということ。2019年に台風で被害を受けたので、その経験を生かしている」と説明した。