ALS嘱託殺人、父親「何も知らなかった」悔しさあらわ

難病の筋萎縮性側索硬化症（ＡＬＳ）患者の林優里さん＝当時（５１）＝に対する嘱託殺人容疑で医師二人が逮捕された事件で、
死亡した優里さんの父親が二十八日、京都市内で取材に応じ、優里さんが生前に安楽死を希望していたかどうかについて
「事件が起こるまでまったく知らなかった」と無念さをにじませた。　（浅井弘美）
　事件があった昨年十一月三十日、父親はヘルパーから連絡を受けた。「あまりにも急なことで動転した」と振り返った。
容疑者の医師二人や、医師に百三十万円が送金されたことについて「娘からなんの話もなかった」と明かした。
事件への思いについては「答えたくない」と回答を控えた。
　優里さんは、幼いころから活発で友人も多く、リーダー的な存在だったという。
中学時代はバドミントン部に所属。大学在学中は、米サンフランシスコに留学し、卒業後に、東京の商業施設に勤めた。
　二〇一一年ごろから体調に異変を感じ、ＡＬＳと診断された際に、一緒に病院へ付き添ったという父親。
「今まで聞いたことのない病名だったので、驚きしかなかった。本人も家族もショックだった」

安楽死希望「知らなかった」　ＡＬＳ嘱託殺人、活発だった娘…父無念
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