鈴木農水相「お米券でお菓子やパスタを買えるようにしたい」───？🤔

「お米券」でパスタや菓子も？――。
鈴木憲和農相は28日、政府の総合経済対策に盛り込まれたお米券で買える商品の範囲を民間に委ねる考えを示した。
米価上昇による米離れを抑える効果も期待されるが、実際の消費への影響は未知数だ。

【写真】黒板の日直の欄に「鈴木憲和」と記入し、児童に語り掛ける鈴木農相

お米券は当初、米価上昇による消費者負担分を補う手段として浮上。
だが、総合経済対策での位置付けは「食料品全般に対する支援」（鈴木農相）という。
この日の閣議後記者会見で鈴木農相は、お米券で何を買えるかは「（お米券を発行している）民間のそれぞれの考え方に任せたい」と話した。

一部自治体では既に、お米券を配布している。ドラッグストアなどでは「お米以外の商品にもご利用いただけます」などとアピールする店舗がある。
お米券を発行する全国米穀販売事業共済協同組合（全米販）によると「小売店の判断で米以外にも使える」。
ただ、他の食品や日用品に使われれば、米価上昇対策の効果は薄まる。

国内の米需給は緩和局面を迎えたとの見方が強い。新米の売れ行きも伸び悩んでおり、産地や流通業者は消費喚起に骨を砕く。
全米販は「（物価高騰対策の面では）副次的な効果かもしれないが、お米券の配布で国産米需要が高まることに期待している」と話す。