【小関・西尾】今年で5年目を迎える2020年のドラフトを振り返る【野球太郎・週ベ】

1 : 2025/05/13(火) 05:15:32.085 ID:fhEiygJW8
はじめに小関順二、西尾典文、野球太郎、週刊ベースボールの合計点と各点数を出しておく

球団 小関 西尾 太郎 週べ 合計
楽天 90 90 90 85 355
阪神 90 80 88 90 348
日公 80 100 95 65 340
中日 85 90 83 75 333
広島 70 75 82 70 297
大阪 80 75 80 50 285
横浜 50 65 85 85 285
千葉 70 60 70 75 275
巨人 65 70 77 60 272
東京 65 70 73 60 268
福岡 55 65 75 65 260
西武 50 65 80 60 255

レス1番の画像1
2 : 2025/05/13(火) 05:15:49.774 ID:fhEiygJW8
楽天  総合355点

小関→90点 西尾→90点
週べ→85点 野球太郎→90点

1位 早川隆久(投手・早稲田大)
2位 高田孝一(投手・法政大)
3位 藤井聖(投手・ENEOS)
4位 内間拓馬(投手・亜細亜大)
5位 入江大樹(内野手・仙台育英高)
6位 内星龍(投手・履正社高)
<育成>
1位 石田駿(投手・BC栃木)

小関→90点

4球団が1位指名で重複したアマチュアナンバーワンの早川隆久。彼を獲得した楽天の未来はぐんと明るくなった。早川を見ながらスポーツライターの西尾典文さんと早大時代の和田毅(ソフトバンク)とどっちが凄いかという話をしていたとき、隣にいた広島の苑田聡彦スカウト統括部長が“何を迷っているんだ”という顔つきで「和田より速いよ」と言った。
この話で早川の実力は見当がつくと思う。即戦力でありながら5年先の活躍も見込める。こういう選手を楽天が獲ったのは2006年の高校生ドラフト1巡・田中将大(ヤンキース)以来である。

3 : 2025/05/13(火) 05:16:00.266 ID:fhEiygJW8
西尾→90点

投手の目玉である早川隆久(早稲田大)を引き当てたことが何よりも大きい。チームの先発投手陣は中堅、ベテランに偏っており、左も不足していることからこれ以上ないプラスとなる。また2位で高田孝一(法政大)、3位で藤井聖(ENEOS)と大学生、社会人の実力派投手を続けて指名。高田は1試合を通じて150キロ前後のスピードを維持できるパワーピッチャーで、藤井も社会人を代表する本格派左腕。高田は先発、藤井はリリーフとして早くから戦力になれる可能性も十分だ。
4位の内間拓馬(亜細亜大)も完成度は低く時間はかかりそうだが、馬力が魅力の右腕。若手投手陣の底上げには確実に成功した印象だ。5位の入江大樹(仙台育英)、6位の内星龍(履正社)の二人も完成度は低いがスケールのある高校生で、将来の大化けも期待できる。年齢構成的には上位4人でもう1人は高校生を指名した方が良かったようにも見えるが、全体的には納得の指名だ。

週べ→85点

1位指名で早川隆久(早大)を獲得できた会心のドラフトとなった。社会人で急激に伸びた3位の左腕・藤井聖(JX-ENEOS)も2位以内で消えても不思議でない好素材。大型遊撃手の入江大樹も将来はトリプルスリーを狙える金の卵だ。次世代の遊撃として大きく育てたい。欲を言えば正捕手不在のチーム状況で即戦力の捕手を指名したかった。

4 : 2025/05/13(火) 05:16:16.853 ID:fhEiygJW8
阪神  総合348点

小関→90点 西尾→80点
週べ→90点 野球太郎→88点

1位 佐藤輝明(内野手・近畿大)
2位 伊藤将司(投手・JR東日本)
3位 佐藤蓮(投手・上武大)
4位 榮枝裕貴(捕手・立命館大)
5位 村上頌樹(投手・東洋大)
6位 中野拓夢(内野手・三菱自動車岡崎)
7位 高寺望夢(内野手・上田西高)
8位 石井大智(投手・四国IL高知)
<育成>
1位 岩田将貴(投手・九州産業大)

小関→90点
2016年に単独1位で大山悠輔を獲得して以降、17年の清宮幸太郎(早稲田実業高)、安田尚憲(履正社高)、18年の藤原恭大(大阪桐蔭高)と、果敢に高校生の競合に参戦してきた。チームを大きくしようとする姿勢には納得できるものがあり、その攻めの姿勢が4球団に1位入札があった佐藤輝明の当たりクジを引く幸運につながったと見る。
佐藤の打撃の大きな特徴は小さく慎重な始動とステップ、そしてボールを捉えるミートポイントが捕手寄りにあるということだ。反動を抑えた無駄のない動きで、ボールを長く見ることによって確実性を増す、という狙いがこの2つのことから見えてくる。
しかし、佐藤はヒット量産タイプではなく一発長打のタイプである。差し込まれる恐れがある捕手寄りのミートポイントを変えずにホームランを量産するというのは、日本的ではなくメジャーリーグの強打者に見られる特徴だ。日本の打者では柳田悠岐(ソフトバンク)や大谷翔平(エンゼルス)くらいしか見当たらない。こういう難しい打ち方をする選手が1年目からレギュラーを張れるほど日本のプロ野球は甘くないが、レギュラーに定着したあとは打撃タイトルを毎年取るようなスケールの大きい打者に成長しているのでは、という期待をさせる。
そのほかの指名を見ると、2位伊藤将司、3位佐藤蓮は阪神にはいないタイプの投手だ。すぐに甲子園のマウンドで見ることができそうな即戦力だろう。
一番の注目は6位中野拓夢だ。堅実なショートの守備と小技にとどまらない小力のある打撃で注目を集めている。育成も目的としたアジアウインターベースボールリーグ(プロ野球選抜やJABA選抜など6チームが参加)では19年に打率.371(打撃成績2位)を記録。ホームランも1本放った。阪神の二遊間は中堅世代の木浪聖也、糸原健斗、北條史也、植田海に加え、若手の小幡竜平がポジション争いを展開している状況だが、絶対的な決め手を持つ選手はいない。中野はここに割って入る力が十分ある。

5 : 2025/05/13(火) 05:16:30.546 ID:fhEiygJW8
西尾→80点

野手では一番人気だった佐藤輝明(近畿大)を引き当てたことが非常に大きい。強打者が慢性的に不足していたが大山悠輔が一本立ちし、佐藤と昨年獲得した井上広大がその前後を打つような中軸が完成すれば、長期にわたって安定した打線を組むことも可能になる。ただ佐藤自身は大山の大学時代と比べても完成度は劣るだけに、即戦力としては考えないことが重要になるだろう。
2位の伊藤将司(JR東日本)、3位の佐藤蓮(上武大)は少し順位が高いようにも感じるが、伊藤は左の先発、佐藤蓮はリリーフタイプと特徴がはっきりしている選手であることは間違いない。特に佐藤蓮の馬力は人並み外れたものがあり、将来のクローザー、セットアッパー候補として面白いだろう。一つ残念だったのが高校生が高寺望夢(上田西)だけだったところ。24歳以下の若手はまだまだ少なく、昨年多く獲得した高校卒の選手に刺激を与える意味でももう少し高校生を指名したかった。

週べ→90点

4球団が競合した1位指名で佐藤輝明(近大)の交渉権を獲得。攻守走でスケールの大きいスラッガーで甲子園の新たなスターになれる逸材だ。2位の伊藤将司(JR東日本)は投球術に優れた左腕。先発、救援と幅広く起用できる。4位の榮枝裕貴(立命大)は大学屈指の強肩捕手。梅野隆太郎の後釜として指名できたのは大きい。

35 : 2025/05/13(火) 05:24:20.335 ID:1AvcjAP36
>>5
中野そんな評価されてないのか
6 : 2025/05/13(火) 05:16:52.859 ID:fhEiygJW8
日本ハム  総合340点

小関→80点 西尾→100点
週べ→65点 野球太郎→95点

1位 伊藤大海(投手・苫小牧駒澤大)
2位 五十幡亮汰(外野手・中央大)
3位 古川裕大(捕手・上武大)
4位 細川凌平(内野手・智弁和歌山高)
5位 根本悠楓(投手・苫小牧中央高)
6位 今川優馬(外野手・JFE東日本)
<育成>
1位 松本遼大(投手・花巻東高)
2位 齊藤伸治(投手・東京情報大)

小関→80点
ドラフト巧者の日本ハムが2年連続でBクラスに沈むのは2001~03年以来。5年先の将来を睨んだ指名をしている限り、2年以上Bクラスに沈むことはない、というのがこの球団のポリシーだ。
それが昨年に続いて1、2位には即戦力が並んだ。「どうした?」と言いたいところだが、1位の伊藤大海は即戦力でありながら将来性にも富んだ本格派。リリーフ人材を欠いたチーム事情にもぴったり合っている。早川隆久(早稲田大→楽天)とレベルの高い新人王争いが期待できる逸材だろう。
2位五十幡亮汰は「アマチュアナンバーワン」や「プロ野球ナンバーワン」という形容が物足りないほどの“超俊足”だ。あえて言えば「1934年発足のプロ野球史上、最も足の速い選手」と言っていいと思う(1969~71年までロッテに在籍した元100メートル走の日本記録保持者・飯島秀雄は陸上選手という判断)。
初めて見たのは五十幡が中学3年生だった2013年8月2日。リトルシニア日本選手権、東京神宮vs.三河安城戦。東京神宮の1番打者だった五十幡は第2打席でバントを決め、このときの一塁到達タイムが3.68秒。第2打席はライトに三塁打を放ち、三塁到達タイムは11.20秒。私の考える俊足の目安は「一塁到達タイム4秒未満、二塁到達タイム8.2秒未満、三塁到達タイム12秒未満」だから、五十幡のタイムはにわかには信じ難いものだった。
その4日後の8月6日、世田谷西戦で五十幡は次のような各塁到達タイムを達成した。
第1打席 二塁ゴロで一塁到達4.01秒
 第2打席 二塁打で二塁到達8.06秒
 第3打席 三塁打で三塁到達10.76秒

「10.76秒」は今でも1年に1回見られるかどうかの好タイム。この時点では高校、大学、社会人はおろか、プロでもメジャーリーグの試合でも目にしたことはなかった。のちに、東京神宮の団長に話を聞くと、この大会の後に行われた全日本中学陸上大会の100、200m競技では優勝しているとのこと(サニブラウンに勝った試合として有名)。五十幡に「高校では野球をやるの? 陸上をやるの?」と聞くと「野球をやります」というので、思わず「ありがとう」と言ってしまった。そういう思い出のある選手なのでプロでは是非、歴史に名を残す名選手になってほしい。
佐野日大高、中央大では俊足に頼った走り打ちが目立ったので、プロの舞台ではそこを早い段階で修正すべきだろう。

8 : 2025/05/13(火) 05:17:28.791 ID:fhEiygJW8
西尾→100点

総合力では一番人気となった早川隆久(早稲田大)を上回るとも評される伊藤大海(苫小牧駒沢大)の単独指名に成功。伊藤は先発としての能力も高いが、リリーフであれば本当の意味での即戦力となる可能性が高く、一年目からクローザー定着の期待もかかる。抑え不在のチームにとっては極めて大きいプラスだ。2位の五十幡亮汰(中央大)もプロ野球史上ナンバーワンとも言える脚力に加え、プロでも上位の肩の強さを持ち合わせており走塁と守備では一軍の戦力になれる実力者だ。
3位の古川裕大(上武大)も強打の捕手で近い将来の正捕手候補。4位の細川凌平(智弁和歌山)、5位の根本悠楓(苫小牧中央)もこの順位で指名できたことがラッキーな将来性豊かな高校生だ。更に6位の今川優馬(JFE東日本)も社会人屈指の強打者で外野の底上げに成功した。チームの弱点を補いつつ、将来にも目の向いた指名で、ここ数年の中でも抜群の結果だったように見える。文句なしで満点をつけられるだろう。

週べ→65点

相思相愛の伊藤大海(苫小牧駒大)を1位で単独指名に成功。3位の強肩強打に定評がある大型捕手・古川裕大(上武大)は1年目から正捕手争いに加わる力を持っている。ただ、西武と同様に投手陣の整備が急務の中、指名した即戦力の投手は伊藤のみ。懸案事項が解消されていないのが気がかりだ。

9 : 2025/05/13(火) 05:17:52.891 ID:fhEiygJW8
中日  総合333点

小関→85点 西尾→90点
週べ→75点 週べ→83点

1位 高橋宏斗(投手・中京大中京高)
2位 森博人(投手・日本体育大)
3位 土田龍空(内野手・近江高)
4位 福島章太(投手・倉敷工業高)
5位 加藤翼(投手・帝京大可児高)
6位 三好大倫(外野手・JFE西日本)
<育成>
1位 近藤廉(投手・札幌学院大)
2位 上田洸太朗(投手・享栄高)
3位 松木平優太(投手・精華高)

小関→85点

1位高橋宏斗は当初、慶應大進学の準備を進めていたが、これに失敗して急遽プロ志望届を提出した。プロ志望を語る高橋の表情に“暗さ”がなかったのが意外で、夢の実現のため精一杯努力をしたという満足感がその表情には溢れていた。こういう選手は応援したくなる。
もちろん、実力もピカイチだ。明治神宮大会を制した昨年秋もストレートの速さや変化球の精度が高く、ドラフト1位候補の前評判に疑いはなかったが、20年夏に行われた交流試合、智弁学園戦ではさらに躍動感溢れる投球フォームから投じられるストレートの威力に目を見張った。
2位森博人も1位指名が噂されていた大物だ。2020年9月19日の武蔵大戦では7回をヒット1本に抑え、ストレートの威力だけではない内外を正確に突くコントロール、さらにスライダー、カットボール、カーブ、フォークボールを操る投球術に改めて舌を巻いた。現在の中日はイキのいい若手がどんどん輩出している状況だが、先発、リリーフとも万全ではない。ゲームメイクできる力があるのでまずは先発として力量を見たい。

10 : 2025/05/13(火) 05:18:02.114 ID:fhEiygJW8
西尾→90点
高校生ナンバーワンはおろか、将来性を含めれば今年の目玉の一人とも言える高橋宏斗(中京大中京)の単独指名に成功。地元優先の路線には疑問が残るが、高橋はそういう事情も関係ないレベルの投手であり、この指名だけでかなりの高得点をつけられる。更に2位の森博人(日本体育大)もリリーフであれば1年目から戦力となる可能性の高い実力者だ。また下位指名ながら福島章太(倉敷工)、加藤翼(帝京大可児)の二人も将来性は申し分ない。投手に関しては満点がつけられるだろう。
野手も守備では高校生ナンバーワンショートの土田龍空(近江)を指名して若手の強化を図り、手薄になってきた外野手でも三好大倫(JFE西日本)を獲得した。できれば強打者タイプの野手がもう一人欲しかったところだが、全体的なバランスも良い指名だったと言えるだろう。

週べ→75点

高校No.1投手・高橋宏斗(中京大中京高)の単独1位指名に成功。2位の森博人(日体大)も右サイドから150キロを超える直球が武器で即戦力として救援で十分に使える。6位指名の三好大倫(JFE西日本)は鋭いスイングと俊足が持ち味。投手でも140キロを超える左腕で注目されるなど身体能力が高い。外野の層は薄いだけに十分にチャンスはある。

11 : 2025/05/13(火) 05:18:24.787 ID:fhEiygJW8
広島  総合297点

小関→70点 西尾→75点
週べ→70点 野球太郎→82点

1位 栗林良吏(投手・トヨタ自動車)
2位 森浦大輔(投手・天理大)
3位 大道温貴(投手・八戸学院大)
4位 小林樹斗(投手・智弁和歌山高)
5位 行木俊(投手・四国IL徳島)
6位 矢野雅哉(内野手・亜細亜大)
<育成>
1位 二俣翔一(捕手・磐田東高)

小関→70点

1980年代の津田恒美、長冨浩志、佐々岡真司を単独1位で獲得した広島の戦略は“社会人の一本釣り”と言われ、カープを上位球団に押し上げる原動力になった。近年は大学生投手の野村祐輔(明治大)、岡田明丈(大阪商業大)、森下暢仁(明治大)を競合なしの一本釣りで指名しているが、今年は社会人No.1の触れ込みの栗林良吏を指名。社会人の上位指名となると15年2位で獲得した横山弘樹(NTT東日本)以来となる。
栗林は“単独指名”が不思議なほどの実力派だ。ストレートは毎試合150キロ以上を計測し、大きい落差で落ちるカーブは森下クラスのキレがある。縦変化のスライダー、カットボール、フォークボールなど多彩な変化球を四隅に配する制球力も備えているため、即戦力と見ていい。
3位の大道温貴はキレのいいストレートとカーブ、スライダー、チェンジアップを交えた緩急に持ち味がある。昨年の大学選手権1回戦・佛教大戦では8回1/3を投げて10三振を奪っているが、そのうち7個がスライダーなど変化球によるものだった。欠点のない美しい投球フォームも活躍を後押ししてくれるはずだ。
4位の小林樹斗はチームが抱えるリリーフ不足解消の期待がかかる。最速152キロのストレートを前面に押し出すパワーピッチングに持ち味があり、19年夏の甲子園大会3回戦・星稜戦では上半身主導の投球フォームを試合中に下半身主導に直した修正能力も見せている。

12 : 2025/05/13(火) 05:18:41.969 ID:fhEiygJW8
西尾→75点

1位で栗林良吏(トヨタ自動車)の単独指名に成功。昨年の森下暢仁に続いて即戦力としてはナンバーワンの投手を抽選なしで獲得できたことは非常にラッキーだったと言える。栗林の完成度は申し分なく、1年目からローテーションで森下と両輪になることも期待できるだろう。2位から4位までも投手を指名。森浦大輔(天理大)、大道温貴(八戸学院大)はともに大学球界では名の知れた存在で、下級生の頃から着実に実績を残してきた安心感がある。
また4位の小林樹斗(智弁和歌山)も素材の良さは高校球界屈指で、この順位まで残っていたことは幸運だった。ただ一方で気になったのは野手の指名の少なさ。現在のメンバーは悪くなく、楽しみな若手も少なくないが、あらゆるところで綻びは出ており、近い将来には鈴木誠也のメジャー移籍も考えられるだけに、もう少し野手にも目を向けるべきだったのではないだろうか。

週べ→70点

投手陣が課題のチーム事情で5人の投手を指名。社会人No.1右腕・栗林良吏(トヨタ自動車)は先発ローテーションで1年目から活躍できる力を持っている。ただ、2位の148キロ左腕・森浦大輔(天理大)、3位の150キロ右腕・大道温貴(八戸学院大)は即戦力というより、2、3年後に化ける素材型か。森浦は体の線が細く、大道は変化球の精度に課題が残る。育成に定評がある広島がどう鍛え上げるか見物だ。

14 : 2025/05/13(火) 05:19:04.026 ID:fhEiygJW8
オリックス  総合285点

小関→80点 西尾→75点
週べ→50点 野球太郎→80点

1位 山下舜平大(投手・福岡大大濠高)
2位 元謙太(外野手・中京高)
3位 来田涼斗(外野手・明石商業高)
4位 中川颯(投手・立教大)
5位 中川拓真(捕手・豊橋中央高)
6位 阿部翔太(投手・日本生命)
<育成>
1位 川瀬堅斗(投手・大分商業高)
2位 辻垣高良(投手・学法松韻学園福島高)
3位 宇田川優希(投手・仙台大)
4位 釣寿生(捕手・京都国際高)
5位 佐野如一(外野手・仙台大)
6位 古長拓(内野手・BC福島)

小関→80点
2000年以降の20年間でAクラスはわずか2回。それでいて、現在のオリックスからは勢いを感じる。今回の指名でも1位で入札した佐藤輝明(近畿大→阪神)を抽選で外しながらも勢いは健在だったと思えてしまう。
13~16年までは4年続けての単独指名で吉田一将(JR東日本)、山崎福也(明治大)、吉田正尚(青山学院大)、山岡泰輔(東京ガス)という大学生&社会人を獲得し、17年は社会人の田嶋大樹(JR東日本)を西武と競合して抽選勝ち。従来の即戦力志向が目立った。
しかし、これを成功法則と考えず、18年は小園海斗(報徳学園高)、19年は石川昂弥(東邦高)と将来有望な高校生を狙い、抽選負けを喫してもそれぞれ太田椋(天理高)、宮城大弥(興南高)を獲得。今年も佐藤で負けたが、山下舜平太に落ち着いた。この戦略が失敗と思えないのは、大エースに成長した山本由伸をはじめ、山岡、田嶋、榊原翼、張奕などイキのいい若手が揃い、さらには高校卒選手の存在もポツポツと目立つからだ。クジ運が悪くても戦略があれば上位に君臨できる。それは過去に巨人やソフトバンクが証明している。
1位山下は高校球児の実力を測る場として与えられた合同練習会に出場。参加選手の中でストレートが150キロを計測したのは彼一人だった。さらに落差の大きいカーブを交えた緩急が強烈な印象を残し、スカウトの目を釘づけにしていた。
さらに佐藤を取り逃がしたことにより2位元謙太、3位来田凉斗という“大物”高校生野手を指名した。チーム内を見れば一軍未満ながら宗佑磨、佐野皓大、西浦颯大、太田椋、紅林弘太郎など将来性が期待される高卒選手が控えている。こういうチームが変革する気配を“良いこと”と認識し、その方向に迷いなく向かっている現況が私には“勢い”として感じられるのだろう。

42 : 2025/05/13(火) 05:28:03.287 ID:1AvcjAP36
>>14
あの人はおるのはともかくこの頃三軍作ろうとしてた?
15 : 2025/05/13(火) 05:19:18.246 ID:fhEiygJW8
西尾→75点

野手で一番人気の佐藤輝明(近畿大)を外して方針転換。スケールの大きさではナンバーワンとも呼び声高い高校生右腕の山下舜平大(福岡大大濠)を指名した。野手の強化は必要不可欠で、佐藤と同じ大学生では牧秀悟(中央大)も残っていたことを考えると山下の指名に疑問の声も上がるが、若手投手が伸びている中に更に将来性のある投手を加えて、投手王国を目指すというのも悪くない選択に見える。更に2位で元謙太(中京)、3位で来田涼斗(明石商)と高校球界で屈指の強打者を二人獲得し、若手野手陣の底上げに成功したことも大きなプラスだ。
目先の弱点補強という意味では物足りないと感じるファンも多いかもしれないが、野手で即戦力になれる選手は毎年ほとんどいないことを考えると、思い切って将来性に賭けた点は評価できる。近い将来、山本由伸、山岡泰輔、山下が三本柱となり、吉田正尚の前後を太田椋、紅林弘太郎、元、来田などで固めることができれば、非常に魅力的な布陣となりそうだ。

週べ→50点

1位指名の山下舜平大(福岡大大濠高)は将来のエース候補、元謙太(中京高)、来田涼斗(明石商高)も打線の中軸として期待されるが、いずれも2、3年鍛えてから一軍の戦力として期待される選手たちだ。15年から長らくBクラスに低迷する中、素材型のドラフト戦略で良いのか疑問が残る。

16 : 2025/05/13(火) 05:19:33.861 ID:fhEiygJW8
横浜  総合285点

小関→50点 西尾→65点
週べ→85点 野球太郎→85点

1位 入江大生(投手・明治大)
2位 牧秀悟(内野手・中央大)
3位 松本隆之介(投手・横浜高)
4位 小深田大地(内野手・履正社高)
5位 池谷蒼大(投手・ヤマハ)
6位 高田琢登(投手・静岡商業高)
<育成>
1位 石川達也(投手・法政大)
2位 加藤大(投手・横浜隼人高)

小関→50点

DeNAは1位で入江大生を単独指名した。過去5年では東克樹(立命館大)、森敬斗(桐蔭学園高)に続く一本釣りだ。これを戦略と見る人もいるが私は勇気のない指名と考え、低く評価した。
入江の評価が上がったのは2020年10月11日の法政大戦だろう。高田孝一(法政大→楽天2位)が5回降板したのを横目に9回を7安打に抑えて完封。特に光ったのは4回までの変化球主体の技巧的ピッチングだ。カーブ、カットボール、フォークボール主体に打たせて取る投球を展開、その様子が最初はストレートに自信が持てないように見えたが5回以降ストレートを多用し、法大の強力打線を見事に抑えた。
ただし、4年間の通算成績4勝7敗、防御率2.77がどうしても気になる。縦変化のカーブも先輩・森下暢仁(広島)のようなキレはまだ持ち得ていない。課題克服が長く活躍するポイントになるだろう。
私が期待するのは2位の牧秀悟だ。20年9月22日の東洋大戦では4回にセンターへ抜けようかという打球を逆シングルで好捕したあと、すぐ体勢を整えて一塁に投げてアウトを奪う華麗なプレーを目撃した。守備範囲の広さ、強肩などプロに入ってもレギュラーを張れる安定感がある。
一方、打撃も3年秋までに71安打を記録し、18年秋は遊撃手として、19年春、秋には二塁手としてベストナインに輝き、19年秋はMVP、19年春には首位打者を獲得している。リストの強いバッティングや二塁というポジションが山田哲人(ヤクルト)を思わせ、私の評価は即戦力。
それでもDeNAの評価が低いのは、球団のドラフト戦略にやや疑問が残るためだ。

17 : 2025/05/13(火) 05:19:48.175 ID:fhEiygJW8
西尾→65点

目玉選手に向かわずに独自路線を貫くことが多いが、今年も1位で入江大生(明治大)を単独指名した。入江は楽天なども1位指名候補として名前を挙げていると報道されていたが、早川、伊藤大海(苫小牧駒沢大→日本ハム1位)と比べると明らかに格が落ち、木沢と比べても少し劣るというのが現状である。抽選を避けるあまり1位で指名する選手のスケールを求めないという方針は今年も疑問が残った。
それでも全体的に悪くない指名に落ち着いたのは2位の牧秀悟(中央大)と4位の小深田大地(履正社)という強打者タイプが二人獲得できたことが非常に大きい。現在の打線は外国人選手への依存度が非常に高く、数年後のオーダーも不安が多かっただけにこの二人が中心となれば一気に将来が明るくなる。3位以下の投手ではサウスポーに偏りがあるのは気になったが、松本隆之介(横浜)、高田琢登(静岡商)という将来性豊かな高校生を二人獲得できたのもプラスと言えるだろう。

週べ→85点

独自路線で「ドラフト巧者」として知られるDeNAが、今回も1位で最速153キロ右腕・入江大生(明大)の単独指名に成功。二遊間の補強もポイントだったが、大学ジャパンで四番を務めた牧秀吾(明大)を2位指名した。松本隆之介(横浜高)、高田琢登(静岡商高)は高校球界屈指の左腕。即戦力と素材型をバランス良く指名できた。

18 : 2025/05/13(火) 05:19:50.906 ID:wNmqWR4Ho
どこもあたりやん
19 : 2025/05/13(火) 05:19:57.252 ID:P31Q49Rvo
ドラフト直後の採点は当てにならないって言うけどさ
ぶっちゃけ結構当たるよな
20 : 2025/05/13(火) 05:20:00.355 ID:hshGYi69v
寸評のコピペ要らんわ
単純にドラフト振り返るだけでええやん
21 : 2025/05/13(火) 05:20:06.170 ID:fhEiygJW8
ロッテ  総合275点

小関→70点 西尾→60点
週べ→75点 野球太郎→70点

1位 鈴木昭汰(投手・法政大)
2位 中森俊介(投手・明石商業高)
3位 小川龍成(内野手・國學院大)
4位 河村説人(投手・星槎道都大)
5位 西川僚祐(外野手・東海大相模高)
<育成>
1位 谷川唯人(捕手・立正大淞南高)
2位 小沼健太(投手・BC茨城)
3位 山本大斗(外野手・開星高)
4位 佐藤奨真(投手・専修大)

小関→70点

1位早川を抽選で外したロッテは、同じ左腕の鈴木昭汰に切り替えた。チーム内の左腕を見ると、先発タイプには小島和哉、中村稔弥、チェン・ウェインと揃うが、盤石の信頼感はまだない。つまり働き場所はたっぷり残されている。
持ち味はランナーを背負ったときの投球だ。早川と投げ合った2020年10月3日の早大戦、5回に先頭ランナーを出すと一塁けん制ですかさず殺し、そのあとキャッチャーの野選などで1死満塁のピンチを迎えるがスライダー、フォークボール、チェンジアップなどの変化球を駆使して無失点に抑えた。ストレートは最速150キロを計測している。
気になる点を探せば、投げに行くときの前肩上がりになる投球フォームと、一塁に走者を背負ったときのクイックタイムが1.3秒台と遅いことぐらい。
2位中森俊介は将来のエース候補だ。19年春、夏の甲子園大会でチームを準決勝に導き、「ゲームメイクができる」と評価されたことで却って凄みが感じられなくなったが、「まとまっている」「ゲームメイクができる」という評価はプラスに考えるべきだ。2年後、トミー・ジョン手術を終えた種市篤暉が戻り、昨季のドラフト1位佐々木朗希(大船渡高)が本格化し、二木康太、岩下大輝と続くラインナップに中森を加えれば、ロッテ若手投手陣の陣容はソフトバンクに負けず劣らずだ。
3位小川龍成は藤岡裕大、茶谷健太、平沢大河で競り合うショート争いに参加してきそう。俊足と好守備は実力派が揃う東都大学リーグでも屈指。バッティングもタイミングを合わすのがうまく、対応力が非常に高いと見ている。

22 : 2025/05/13(火) 05:20:17.760 ID:fhEiygJW8
西尾→60点

早くから公言していた早川隆久(早稲田大)の抽選を外し、同じサウスポーの鈴木昭汰(法政大)をヤクルトとの競合で獲得。更に2位で高校生屈指の実力者である中森俊介(明石商)、4位で未完の大器タイプながらスケール抜群の河村説人(星槎道都大)を指名して投手陣の底上げには成功した印象だ。ただ一つ気になったのは弱点と見られているリリーフ陣の手当ができなかったところ。抑えの益田直也、セットアッパーの唐川侑己、巨人から獲得した沢村拓一が揃ってベテランに差し掛かっており、若手では小野郁くらいしかリリーフの戦力になっていない。1人くらい早くからブルペン陣に加わりそうな投手を狙っても良かったのではないだろうか。
野手の二人は手薄になってきた二遊間、将来を考えての右の大砲候補と補強ポイントにはマッチした指名になっている。ただ3位の小川龍成(国学院大)は打撃の弱さ、5位の西川僚祐(東海大相模)は確実性に大きな課題があるだけに、こちらももう1人くらい安定した打力のある選手を狙いたかったところだ。

週べ→75点

早川隆久(早大)の獲得はならなかったが、外れ1位で同じ左腕の鈴木昭汰(法大)を指名。ヤクルトと競合したが交渉権を引き当てた。2位は完成度では高校生No.1の中森俊介(明石商高)を指名。佐々木朗希とともに「将来のエース」になれる素材だ。3位の小川龍成(国学院大)は守備に定評がある遊撃手。派手さはないが、補強ポイントを抑えたドラフトだ。

23 : 2025/05/13(火) 05:20:31.579 ID:fhEiygJW8
巨人  総合278点

小関→65点 西尾→70点
週べ→60点 野球太郎→77点

1位 平内龍太(投手・亜細亜大)
2位 山崎伊織(投手・東海大)
3位 中山礼都(内野手・中京大中京高)
4位 伊藤優輔(投手・三菱パワー)
5位 秋広優人(内野手・二松学舎大附高)
6位 山本一輝(投手・中京大)
7位 萩原哲(捕手・創価大)
<育成>
1位 岡本大翔(内野手・米子東高)
2位 喜多隆介(捕手・京都先端科学大)
3位 笠島尚樹(投手・敦賀気比高)
4位 木下幹也(投手・横浜高)
5位 前田研輝(捕手・駒澤大)
6位 坂本勇人(捕手・唐津商業高)
7位 戸田懐生(投手・四国IL徳島)
8位 阿部剣友(投手・札幌大谷高)
9位 奈良木陸(投手・筑波大)
10位 山崎友輔(投手・福山大)
11位 保科広一(外野手・創価大)
12位 加藤廉(内野手・東海大海洋学部)

小関→65点

1位で佐藤輝明を抽選で外した巨人は、すぐに即戦力タイプの本格派右腕である平内龍太に舵を切った。「即戦力タイプ」と書いたが、3年秋までに4勝4敗、防御率2.20というのが東都大学リーグでの通算成績。ストレートの最速は156キロと速いが、2020年9月22日の立正大戦では3番手でリリーフ登板し、2回1/3を投げて被安打2、四球1、死球1、三振3というやや粗っぽい内容だった。
ストレートは魅力だが、変化球のときとは腕の角度や振りが変わり、打者は打ちづらそうには見えなかった。3月に右ヒジのクリーニング手術を行った影響で調整遅れはあったのだろう。ルーキー年より2、3年目に本格化する出世魚タイプだと思う。

24 : 2025/05/13(火) 05:20:43.535 ID:fhEiygJW8
西尾→70点

佐藤輝明(近畿大)に入札して外したのは残念だったが、チーム事情を考えると投手陣の整備の方が優先順位は高かっただけに、そこから投手指名に切り替えたことは評価できる。そして1位と2位の指名はかなり冒険心に溢れるものだったという印象だ。平内龍太(亜細亜大)は現時点でリーグ戦通算わずか4勝と実績は乏しく、今年の春に肘の手術を受けて回復途上という投手。ただそれでもこの秋に最速156キロをマークしており、とにかくスケールの大きさは魅力だ。
2位の山崎伊織(東海大)も6月にトミー・ジョン手術を受けており、来年はリハビリのシーズンとなる。故障さえなければ大学ナンバーワン投手となっていた可能性もあるが、完全に回復する保証はない。ハイリスクハイリターンを狙った指名で賛否分かれるところだが、本気で菅野智之の後釜候補を狙いに行ったという点は評価できるだろう。3位以下でも中山礼都(中京大中京)と秋広優人(二松学舎大付)と将来性の高い高校生野手を指名できた点も大きなプラスだった。

週べ→60点

1位指名した佐藤輝明(近大)を逃し、外れ1位で最速156キロ右腕・平内龍太(亜大)を指名。スプリットとのコンビネーションで適性は救援か。山崎伊織(東海大)も今年6月にトミー・ジョン手術をし、現在もリハビリ中のため来年の稼働は不安が残る。ともに潜在能力は高いが、巨人の補強ポイントは長距離砲の外野手と先発投手だっただけに物足りなさが残った。

25 : 2025/05/13(火) 05:20:58.877 ID:fhEiygJW8
ヤクルト  総合268点

小関→65点 西尾→70点
週べ→60点 野球太郎→73点

1位 木澤尚文(投手・慶應大)
2位 山野太一(投手・東北福祉大)
3位 内山壮真(捕手・星稜高)
4位 元山飛優(内野手・東北福祉大)
5位 並木秀尊(外野手・獨協大)
6位 嘉手苅浩太(投手・日本航空石川高)
<育成>
1位 下慎之介(投手・健大高崎高)
2位 赤羽由紘(内野手・BC信濃)
3位 松井聖(捕手・BC信濃)
4位 丸山翔大(投手・西日本工業大)

小関→65点

早川、鈴木を1位の抽選で外したヤクルトは、外れ外れ1位でもやはり東京六大学リーグの好投手である木澤尚文の交渉権を獲得した。ヤクルトが東京六大学リーグの投手を指名したのは2016年2位の星知弥(明治大)以来4年ぶり、1位となると分離ドラフト下の07年大社1巡の加藤幹典(慶應大)以来13年ぶりとなった。
外れ外れ1位だが木澤は堂々たる本格派である。ストレートは最速155キロを計測し、それ以上に落差の大きいカーブ、大きく横に変化するスライダーや鋭く変化する縦カットボールなど多彩な変化球を四隅に集めて毎試合ゲームメイクできる。近年、ヤクルトはバランス型の投手を多く指名しているが、そういう投手たちとくらべてもワンランク上の球威、変化球の精度を持っていると言っていい。
2位以下では4位元山飛優のショートの守備が目立つ。昨年の大学選手権2回戦・創価大戦では、初回のセンターへ抜けそうなゴロをさばいてアウトにしたプレーが今でも記憶に残っている。クリーンアップを打ってきた打撃も安定し、2年春にはMVP、ベストナイン、打率、打点で1位を獲得するなどタイトルを総なめ。現役大リーガーの触れ込みで活躍が期待されたエスコバーがいまいちインパクトを残せていないだけに、1年目からポジション奪取の期待がかかる。

26 : 2025/05/13(火) 05:21:08.920 ID:fhEiygJW8
西尾→70点

1位指名を二度外したが、それでも木沢尚文(慶応大)、山野太一(東北福祉大)という実力のある大学生投手二人を上位で指名できたのは大きな救いだ。木沢はチームに不足しているパワーピッチャーで、貯金を作れるようになるかは未知数だが、早い段階からある程度勝ち星も期待できるだけの完成度もある。山野も不足している左の先発候補として補強ポイントにマッチしているだろう。ただ木沢、山野ともに故障でほとんど投げられなかったシーズンがあるのは不安要素。伝統的に故障者の多いヤクルトという球団だけに、起用法には注意が必要だろう。
野手も補強ポイントは少なくないが、そんな中で元山飛優(東北福祉大)、並木秀尊(独協大)の二人も面白い指名だった。元山はショートのレギュラー争いに加わる可能性があり、並木の足も大きな戦力となる。抽選を二度外した割には、全体的にはまずまずの指名ができたと言えるドラフトだった。

週べ→60点

「外れ外れ1位」で木澤尚文(慶大)を指名。粗削りだが実戦で投げ続けることで進化する可能性は十分にある。堅守巧打の遊撃手・元山飛優(東北福祉大)、快足が武器の外野手・並木秀尊(独協大)は1年目からレギュラーを狙える。意外だったのは大学・社会人の投手の指名が2人のみだったこと。投手陣が壊滅状態であることを考えれば、チーム内の競争を促すためにもっと多くの投手を指名するべきではなかったか。

27 : 2025/05/13(火) 05:21:21.216 ID:fhEiygJW8
ソフトバンク  総合260点

小関→55点 西尾→65点
週べ→65点 野球太郎→75点

1位 井上朋也(内野手・花咲徳栄高)
2位 笹川吉康(外野手・横浜商業高)
3位 牧原巧汰(捕手・日大藤沢高)
4位 川原田純平(内野手・青森山田高)
5位 田上奏大(投手・履正社高)
<育成>
1位 佐藤宏樹(投手・慶應大)
2位 中道佑哉(投手・八戸学院大)
3位 桑原秀侍(投手・神村学園高)
4位 早真之介(外野手・京都国際高)
5位 緒方理貢(内野手・駒澤大)
6位 居谷匠真(捕手・明豊高)
7位 大城真乃(投手・宜野座高)
8位 中村亮太(投手・東京農業大北海道オホーツク)

小関→55点

西武と共に低い点数をつけたが、ソフトバンクの評価は本当に難しい。スカウティングが他球団と一線を画すのは、“早く一軍に出てこなくていい”という現有戦力に対する信頼感の高さがあるからこそ。
さらに筑後に展開するファーム施設の充実と指導者に対する信頼もあり、完成度よりも「将来性」に注目したスカウティングを何年も重ねてきている。千賀滉大、甲斐拓也、周東佑京など育成出身を輩出し、高校卒の栗原陵矢も主力に成長したことで現在の強いソフトバンクができているのだ。
1位井上朋也(三塁手・花咲徳栄)は2年時から甲子園大会に4番・右翼手として出場しているが、同大会2回戦の明石商戦では4打数1安打に抑えられている。ヒットを打ったのは第2打席で、小さい始動と慎重なステップで124キロのスライダーを捉え、ライト前に運んだ。
この秋に見た井上で気になったのは内角球に対する弱さだ。関東大会の準々決勝・山梨学院戦では徹底して内角を攻められ4打数0安打。内角を攻められ外角球で打ち取られるというのが絵に描いたような配球パターンで、これにまったく対応できなかった。プロ入り後に弱点をどの段階で解消できるのか、少し時間がかかるかもしれない。
3位牧原巧汰は強肩・好打の左打者捕手として早くから名前が挙がっていた。私が見たのは19年夏の神奈川大会準々決勝・鎌倉学園戦。「1番・捕手」としてスタメン出場し、1対0でリードする6回表に外角寄りのストレートを横浜スタジアムのレフトスタンドに放り込んだ。1番打者らしく投手に球数を多く投げさせる待球型のバッティングスタイルで、これは配球を読む捕手型の特性とも考えられる。捕手としては強肩の目安となる2秒未満をイニング間に計測できなかった。足は当たり前のように速いので、内外野へのコンバートも十分考えられる。

54 : 2025/05/13(火) 05:42:19.624 ID:DqnWXqDmH
>>27
知らん奴ばっかやけど高卒やからまだブレイクしてないんか?
28 : 2025/05/13(火) 05:21:32.419 ID:fhEiygJW8
西尾→65点

佐藤輝明(近畿大)を外して高校生野手の井上朋也(花咲徳栄)を指名したがこの選択は大正解。昨年も石川昂弥(東邦→中日)を1位指名しているが、松田宣浩、内川聖一の後継者となれる内野手が最大の補強ポイントであり、井上はチームに不足している右打者という点でもピッタリ当てはまる。そして4位まで高校生野手を揃えたが、これも現在の戦力と将来を考えると頷ける判断だ。2位の笹川吉康(横浜商)は典型的な未完の大器で、少し順位が高いようにも見えるが、とらえた時の飛距離と大型で動ける点は大きな魅力だ。高校時代の柳田悠岐がこんな選手だったのではと思わせる雰囲気があり、ポスト柳田の期待がかかる。
3位の牧原巧汰(日大藤沢)は高校球界を代表する強打の捕手。捕手では昨年も海野隆司を指名しているが守備型の選手だけに牧原とは特徴が重ならず、上手く二人が並び立つことも期待できる。4位の川原田純平(青森山田)は小柄だがパンチ力があるショートで、タイプ的に重なる今宮健太の後釜として期待がかかる。一方の投手は5位の田上奏大(履正社)に加えて育成でも5人を指名したがいずれも素材の良さが光るタイプで、ソフトバンクの環境であれば大化けも期待できるだろう。

週べ→65点

指名した全選手が高校生。現有戦力が充実しているため、次世代を担う野手の補強に特化したドラフトになった。外れ1位で指名した井上朋也(花咲徳栄高)は高校通算50本塁打の右の長距離砲。三塁の守備も堅実で、「ポスト松田宣浩」として期待がかかる。笹川吉康は193センチの長身でパワーとスピードが自慢の強打者。柳田悠岐を彷彿とさせるスケールの大きな選手だ。

29 : 2025/05/13(火) 05:21:43.551 ID:fhEiygJW8
西武  総合255点

小関→50点 西尾→65点
週べ→60点 野球太郎→80点

1位 渡部健人(内野手・桐蔭横浜大)
2位 佐々木健(投手・NTT東日本)
3位 山村崇嘉(内野手・東海大相模高)
4位 若林楽人(外野手・駒澤大)
5位 大曲錬(投手・福岡大準硬式)
6位 タイシンガーブランドン大河(内野手・東京農業大北海道オホーツク)
7位 仲三河優太(外野手・大阪桐蔭高)
<育成>
1位 赤上優人(投手・東北公益文科大)
2位 長谷川信哉(外野手・敦賀気比高)
3位 宮本ジョセフ拳(外野手・名古屋学院大)
4位 豆田泰志(投手・浦和実業高)
5位 水上由伸(投手・四国学院大)

小関→50点

1位指名した早川を抽選で外した西武には低い点数をつけた。だが、すかさず大学ナンバーワンスラッガーと呼び声高かった渡部健人に舵を切り、それ以降も3位山村崇嘉、4位若林楽人、6位ブランドン大河、7位仲三河優太と左右の強打者を2人ずつを指名。現在のチーム状況は“打高投低”のはずだが、しばらくドラフトでは投手の上位指名が続いたため野手陣から持ち味のスケール感がなくなりつつもある。そういう綻びに目をつけた指名はさすがドラフト巧者だと思った。
渡部の役割はもちろん、“おかわりくん”こと中村剛也の後継者。今秋のリーグ戦では8本塁打を放ち、三塁も普通に守れる。3番中村、4番山川穂高、5番渡部というクリーンアップが実現できたら、それ目当ての観客がメットライフドームに集まるだろう。
変わり種は5位大曲錬だ。準硬式の選手で、ストレートが最速154キロを計測したということで話題になった。動画で見るとクセのない投球フォームに好感が持てた。気になったのは179センチ、78キロの体格だ。179センチなら最低でも80キロはほしい。土台が強くなければ、速い球を投げることはむしろ故障につながる危険性がある。ウエイトトレーニングと食事トレーニングで増量して、コンスタントに150キロ前後のストレートを投げることができれば可能性は大きく広がる。
相対的に見て50点と低い点数をつけたが、個人的には好きな指名が続いた。

30 : 2025/05/13(火) 05:21:55.636 ID:fhEiygJW8
西尾→65点

外れ1位で最も驚かされたのが西武の渡部健人(桐蔭横浜大)だが、チーム事情を考えるとこの選択肢は納得がいく。毎年のように主力の野手がFAで退団し、25歳以下の若手にもほとんど強打者タイプがいない。渡部は対応力には課題が残るものの、この秋は10試合で8本塁打とその長打力は非凡なものがあり、西武というチームに非常にマッチしている選手だ。また3位以下で獲得した野手4人もいずれも粗さはるものの長打力を備えた選手たちである。野手の育成に長けているチームの長所を生かすことを考えた指名とも言え、この中から数年後の主力が複数出てくることも十分に考えられるだろう。
一方の投手は支配下選手の指名は2人にとどまった。2位の佐々木健(NTT東日本)は社会人でも即戦力というよりも素材型の選手。5位の大曲錬(福岡大準硬式)は準硬式の投手とは思えない実力者だが、こちらも高いレベルでの経験は不足しているだけに長い目で見たい投手だ。育成で獲得した3人の投手も面白い素材だが、もう少し早くから戦力として期待できる投手も1人くらい狙っても良かったかなという感想を持った。

週べ→60点

今回のドラフトで一番のサプライズは西武の1位指名だろう。渡部健人(桐蔭横浜大)は176センチ、112キロの巨漢三塁手。中村剛也、山川穂高の系譜だ。福岡大準硬式野球部の大曲錬、身体能力が高いタイシンガーブランドン大河(東農大北海道オホーツク)は大化けの可能性も。ただ投手陣が課題で、投手の指名が佐々木健(NTT東日本)、大曲だけだったことには疑問が残る。採点はからいが、「ロマン枠」がそろった指名で何人が大化けするか。

31 : 2025/05/13(火) 05:22:03.421 ID:fhEiygJW8
終わり。
34 : 2025/05/13(火) 05:24:12.289 ID:hshGYi69v
>>31
終わり。じゃねえんだよ
目的を言えよ
32 : 2025/05/13(火) 05:22:26.969 ID:hshGYi69v
寸評延々と貼るだけで何がしたいのこのイッチは
33 : 2025/05/13(火) 05:22:43.554 ID:1AvcjAP36
大当たりのはずが大外れになってもうてる
37 : 2025/05/13(火) 05:26:03.338 ID:uWMUMFqde
小関6位指名の中野に言及するとかやるやん
38 : 2025/05/13(火) 05:26:08.264 ID:UXB3Ob134
中日が無駄に順位高くなければ牧取れてたのにな
39 : 2025/05/13(火) 05:26:17.367 ID:oXMrJ9xJF
全チーム当たってるってのがこの年の凄さがわかる
マー君世代や根尾世代のような呼び方がない不思議
40 : 2025/05/13(火) 05:27:29.589 ID:hshGYi69v
>>39
西武ヤクルトロッテはゴミだろ
41 : 2025/05/13(火) 05:27:42.099 ID:6yXXQfB2I
佐藤輝明と伊藤ひろみと高橋宏人ってドラ1にしても相当大当たり世代ちゃう
43 : 2025/05/13(火) 05:28:28.793 ID:cL8vko4PZ
この年って触れ込みから大豊作年だからさすがの小関も当たらずとも遠からずやろ
不作の21と22でやれ
49 : 2025/05/13(火) 05:35:38.373 ID:fhEiygJW8
>>43
2021と2022年も用意してるけど、まだ5年目のシーズン迎えてないからなぁ…
2023年からは小関先生のドラフト採点が無くなったから
3者の合計を出すか、他の人の採点を加えるか迷ってる
57 : 2025/05/13(火) 05:44:47.753 ID:fhEiygJW8
>>43

2021年のドラフト採点

球団 小関 西尾 太郎 週べ 合計
西武 90 100 92 95 377
日公 85 90 90 70 335
横浜 75 90 75 85 325
福岡 80 90 78 75 323
阪神 75 80 80 75 310
大阪 75 80 75 80 310
千葉 70 70 85 85 310
東京 65 65 75 70 275
巨人 60 70 65 60 258
広島 60 60 65 70 255
中日 55 55 70 75 255
楽天 55 60 72 70 257

レス57番の画像1
44 : 2025/05/13(火) 05:31:12.706 ID:drKcO3qOj
小関が高校生大好きで西尾がNPBあんま見てないんやっけ?
51 : 2025/05/13(火) 05:37:08.351 ID:fhEiygJW8
>>44
あってるで
45 : 2025/05/13(火) 05:33:44.835 ID:bEfv9yedR
楽天今のローテ3人て地味に大当たりやん
46 : 2025/05/13(火) 05:33:49.231 ID:9rp78lFkN
佐藤輝明ゲーやんけ
47 : 2025/05/13(火) 05:34:20.312 ID:u8.tGr/B1
高卒取ったら高くなるゴミ指標
今は真のスターは大卒なのに
48 : 2025/05/13(火) 05:34:21.662 ID:hLVC83Kb8
ドラ1に関してはどれも当たりやな
50 : 2025/05/13(火) 05:36:03.341 ID:261AsapwS
これ珍カスがオ●ニーしたいだけやろ
ほんま気持ち悪い
52 : 2025/05/13(火) 05:37:16.965 ID:Ril.dehq8
この年で1番の成功株は阪神か
53 : 2025/05/13(火) 05:40:46.491 ID:/lbzeh60J
豊作やったんやな
55 : 2025/05/13(火) 05:43:31.553 ID:IFlUoXs05
2020は全球団当たりドラフトやな
その中でも阪神は大当たりやな、ここまでの大当たりめったにないやろ
56 : 2025/05/13(火) 05:44:20.395 ID:tL89zs9Oq
豊作年だったなぁ
59 : 2025/05/13(火) 05:46:49.209 ID:vs2Ra44GI
2020はコロナの影響が少なくむしろスター候補の休養に当てられたのがデカいんかね
それ以降が暗黒祭りやが
60 : 2025/05/13(火) 05:47:07.117 ID:1AvcjAP36
何人クビになってるんやろ
61 : 2025/05/13(火) 05:55:49.698 ID:URq1vetCQ
日ハムは2位で牧を指名出来た事実がいつまで経っても俺たち宝物を苦しめる
62 : 2025/05/13(火) 05:56:31.806 ID:BIgHD7c7S
何を思って五十幡2位指名したんだろ
65 : 2025/05/13(火) 05:58:41.457 ID:awF8.Ht9u
>>62
オリックス元の2位指名がもっと意味不明だわ
ドラフト番付にすら乗ってなかった記憶
63 : 2025/05/13(火) 05:57:24.053 ID:awF8.Ht9u
大豊作の2020年から大凶作の2021年の振り幅がえげつない
重複しまくった西武隅田は額面通りだが

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