男「えっ、この中に殺人鬼が…!」

1 : 2020/08/07(金) 19:17:57.065 ID:Gwmnejfs0
人形「今回、この無人島に集めさせていただいた皆様の中には、なんと殺人鬼が紛れ込んでいるでしゅ」
人形「殺人鬼を無力化して北の洞窟に軟禁できた場合、0時に我々がそれを確認できれば開放してさしあげますでしゅ」
人形「殺人鬼の方は、他の方を全員殺せばここから脱出させてあげるでしゅ」

男「えっ、この中に殺人鬼が…」

令嬢「嫌ですわ! どうして私がそんなゲームに巻き込まれないといけませんの!」

デブ「そ、そうブヒ! こんな非人道的なゲーム、許されないブヒ!」

筋肉「心配無用だ。殺人鬼なんて出てきたら、俺がボコボコにして縛り上げてやる!」ハハハ

会社員「やれやれ、困りましたね…。自宅で寝ているところを誘拐されたのでしょうか。今日は大事な商談があったのですが」ハァ

少年「…フフ、殺してやる…全員血祭だ…あいつらみたいに」ボソボソ

2 : 2020/08/07(金) 19:18:25.310 ID:/3Jb29etr
かんじがおおすぎて、よめなぁぁぁああい!!!😲😲😲
3 : 2020/08/07(金) 19:20:32.152 ID:p4ju8xW10
まず人形がちゃんと人形になるように首を切り落とそう
5 : 2020/08/07(金) 19:21:50.058 ID:MOe0HYZPa
あっ……!! くそぅ…
6 : 2020/08/07(金) 19:22:14.252 ID:p4ju8xW10
許された・・・
8 : 2020/08/07(金) 19:26:00.720 ID:Gwmnejfs0
男「状況を整理して、ゲームに対する姿勢を共有したい。皆、聞いてもらえませんか?」

デブ「し、信頼を得ようと必死ブヒね…」
デブ「ボキは殺人鬼が混じってる奴らと馴れ合うつもりはないブヒ! 勝手に仲良しごっこやってればいいブヒ!」
デブ「ボキは勝手にやらせてもらう! ボキに近づく奴はただじゃおかないブヒ! わかったブヒね!」

男「ちょっと、状況も整理できていないのに…!」

会社員「私もふくよかな人に同意ですね。この状況で、互いを信頼しろという方が無理がある」
会社員「…それに、状況が整理できていないから、こそ今の間にここから離れるのです」

令嬢「それって、どういう…?」

男「……」

会社員「フフ、そっちの子はわかっているらしいですね。悪い子だ」ニヤリ

少年「…俺も離脱する。穢れた血はそれが流れ出ることによってのみ救済される…。粛清だ…」ボソボソ

令嬢(何あの変なガキ…声が小さすぎて何を言っているのかわかりませんわ)

9 : 2020/08/07(金) 19:28:56.177 ID:Gwmnejfs0
令嬢「結局三人になってしまいましたわ…」

筋肉「俺がついてれば殺人鬼なんて怖くないのに」ガハハ

男「その筋肉…使ってますね。ステロイド、リーダル剤、他にも色々…」

令嬢「えっ…!」

筋肉「……」
筋肉「詳しいな坊主! だが、それがいけないことか?」ガハハ

男「いえ、何やってた人なのかなって、少し気になってしまっただけですよ」
男「こんな状況ですからね」
男「他意はありません。お気を悪くなさったのなら申し訳ない」

筋肉(…このガキ)ピキッ

10 : 2020/08/07(金) 19:29:12.661 ID:p4ju8xW10
オチは全員殺人鬼
13 : 2020/08/07(金) 19:35:34.334 ID:d8dFth3bd
>>10
オリエント急行じゃん
11 : 2020/08/07(金) 19:31:15.763 ID:p4ju8xW10
オチは少年と男は同一のガキ
12 : 2020/08/07(金) 19:33:34.073 ID:Gwmnejfs0
男「このゲームで重要なのは、ルールが曖昧過ぎることです」
男「色々な仮説が立てられます。ですから、裏のルールを先に整理する必要がある」

令嬢「裏のルール…?」

男「俺達は殺人鬼を拘束して北の洞窟に閉じ込めれば勝利です」

令嬢「それは聞いたわよ。それがどう裏のルールなの?」

男「それはゼロ時に判定がなされる…」
男「つまり、拘束して洞窟に閉じ込めてゼロ時を迎えた場合、その人物は殺人鬼ではないという仮説が立つ」

令嬢「なっ!」
筋肉「た、確かにそうなる…」

男「半分に分けて三人ずつ拘束すれば、二日でこのゲームはクリアできるんです。仮説や前提が正しければ、ですが」
男「一番力の強い筋肉さんが協力してくれるのであれば、それは難しくない。当然、貴方が自発的に拘束してくれる必要がありますが」

14 : 2020/08/07(金) 19:37:33.093 ID:p4ju8xW10
オチは自分が殺人鬼になることで殺人鬼をみつけなくても脱出できるというオチ
本物はたぶん最初に殺される
15 : 2020/08/07(金) 19:39:05.432 ID:Gwmnejfs0
令嬢「でも、全員の協力が必要よ。もう半分どこに行っちゃったじゃない」

男「そうですね。ここでもう一つの裏ルールです」

令嬢「もう一つの裏ルール…?」

男「このゲーム、順当に考えれば筋力で優れた筋肉さんが有利です」

男「ですが…このゲーム、ゼロ時にしか犯人確認ができない。つまり、四日前後長引くことが想定されたゲームなんです」

令嬢「そ、それって…!」

男「島内には食料が隠されているはずです。そして…同時に、恐らく身体能力の差を埋めるための武器も」
男「素手で五人56すなんて、筋肉さんが殺人鬼でない限り不可能ですから」

令嬢「そ、そうか…。会社員さんが状況整理が進む前に離れるって言ってたのは」

男「自衛のための武器集めでしょう。それに、集団だと食料がなくなる速さも等倍です」
男「殺人鬼がグループに紛れ込むリスクも跳ね上がる」

16 : 2020/08/07(金) 19:40:42.942 ID:6Sfrr3zUM
人形が寺田心っぽくて腹立ったけど割と面白そう
17 : 2020/08/07(金) 19:45:56.515 ID:Gwmnejfs0
筋肉「…なるほど、このゲーム、必ずしも固まるのが正解じゃないわけだ」

男「ええ、真っ先に離れたデブさんや会社員さんの行動もある意味では一つの答えです」
男「食料配分、武器の管理、睡眠、そして北の洞窟への拘束」
男「島の中に予期せぬ何かが隠されているかもしれない」
男「そして、殺人鬼は確実にこれらの隙をついて我々を乱そうとする」

令嬢「こういうの、映画とかだとパニックを起こして非協力的な人が真っ先にその隙を突いて殺されるものだけど…」
令嬢「そうですか、このゲーム、協力のリスクが大きいのですね…」

男「ええ、身を守るためならば、近づけば56すと明言して、武器を集めて保身を図るのが一番速い」
男「何より、ノーヒント状態での第一被害者になるリスクを抑えられる」
男「その間に強力グループがリスクを取って犯人捜しを進めてくれますからね」

令嬢「うう…そ、そうだったのですね…」

18 : 2020/08/07(金) 19:54:36.678 ID:Gwmnejfs0
筋肉「そこまでわかっていて、何故…?」

男「誰かが犯人捜しをする必要があるでしょう」
男「それに…このゲーム、恐らくはルール外の何かがある…」
男「情報を遮断して守りに入るのも、またリスクのある行動です。リスクは取らなければならない。安全が保障される間に」

令嬢(この方…どれだけ頭が回るんですの)ゾクッ

男「それに俺も、体格に一番恵まれた筋肉さんと、それ以外の人が一人以上残らない限り、単独行動にシフトする予定でした」

筋肉「何…?」

男「単純な人数の戦力と、筋肉さんの存在は大きなアドバンテージになる」
男「それに、真っ先に凶器で狙われるのは、体格に優れた筋肉さんですから。殺人鬼も、筋肉さんに情報を渡したまま生存はさせたくないはず」
男「そして三人というのも都合がいい。一番お互いを見張りやすい人数です」

筋肉「…おい、お前、俺を疑っているのか?」

男「可能性の話をしただけです。確かに少しお話をしましたが、それで殺人鬼ではないという証にはなり得ないでしょう。差異を付けるべきではないと思います」

令嬢「や、やめましょうよ、せっかくグループになったのですから、いがみ合うような…」
令嬢「それに、男さんの話には理がありますわ」

19 : 2020/08/07(金) 20:01:13.241 ID:Gwmnejfs0
男「探索をして食料と武器を確保して、またこの廃屋に戻って来ましょう」
男「北の洞窟を見ておきたいですが、その前に最低限の食糧と武器を確認しておきたい」
男「…何か仕掛けがあるのなら、ここだと思うんです」

令嬢「そうですわね。食料も、あまり充分には用意されていないかも…」

男「三人で分かれて調べましょう。」

令嬢「そ、それは危険ではありませんの?」

男「武器や食料は貴重です。リスクとリターンです。それに、今ここで仕掛けてくる可能性は低い」
男「まずは全員情報が欲しい」
男「それに、狭い区域を手分けするだけです。この中で殺人が行われれば、それはこの三人の中に殺人鬼がいた、ということになるでしょう」
男「そうなれば、残った一人は他の人に殺人鬼の情報を知らせることができる」

令嬢「き、危険過ぎませんの…?」

男「そうなるから殺人鬼は動けない、ということです。この状況自体が危険ですから、リスクは常に取らなければいけない」

筋肉「……」

20 : 2020/08/07(金) 20:08:13.731 ID:Gwmnejfs0
『お前にはボクシングの才能がある!』
『いずれチャンピオンになる逸材だ!』

筋肉「……」

『身体を壊して復帰してから、負け続けだな…』
『ありゃ駄目だ』
『ウチのジムの恥晒しだ』
『ボクサー? 笑わせる、ただのでかいアルバイターだろw』
『あいつがレジ打ちやってて笑ったわ』

筋肉(俺は…)

『お前が筋肉か?闇試合に出て見ねぇか。俺は、お前をもう一度、戦士にしてやる』
『ただの格闘家じゃ駄目だ。お前みたいな、全てに絶望して行き場を失くした奴、そういう奴が、手段を選ばず強くなれる。そういう奴が、この影の世界ではのし上がるんだ』

筋肉(試合相手を十人以上は撲殺《ノックアウト》してきた、殺人鬼さ…)ニイ

21 : 2020/08/07(金) 20:11:22.147 ID:Gwmnejfs0
筋肉「……」ザッザッ

男「…ここは貴方の担当区域じゃない」

筋肉「どうしても気に掛かることがあって、な。あの子がいない間に確認しておきたかった」

男「気に掛かること…?」

筋肉「武器は見つかったかい?」

男「それ以上、近づかないでもらえるか?」

筋肉「気に掛かることがあるって言ったよな?」

男「…」

筋肉「お前の存在だよ。お前みたいに頭のキレる奴がいちゃあ、残り四人をやれなくなる」

シュンッ

男(速い…!)

22 : 2020/08/07(金) 20:13:41.395 ID:NfD2g04p0
つ ④
23 : 2020/08/07(金) 20:16:05.037 ID:XZh+ZX0w0
まさかここからホモセックスが始まるとはな…
24 : 2020/08/07(金) 20:21:17.281 ID:p4ju8xW10
殺人鬼が死んだら条件達成できないから脱出不可能
不慮の死が起こらない程度の武器ならいいがもし反撃で死んでしまったら?
正直ゲームだから武器がどこかにあると即断する人間が4人もいるのはくるしい
そしていままでの会話で(内面描写)を使ったのは筋肉と令嬢のみ
これは筋肉と令嬢に対して仕組まれたなにかしらの大がかりな罠に間違いない
25 : 2020/08/07(金) 20:23:01.021 ID:Gwmnejfs0
男(単純なステップで、三メートル以上移動した…)
男(オリンピックに出れば間違いなく金メダル級…いや、禁制薬物投与で失格か)
男(だが、このフットワーク自体は、完成されたボクサーのスタイル!)

筋肉「確かにそうだ、ここでお前を襲撃するのは、三人理論であまりにリスクが大きい」
筋肉「情報もあまりに少なすぎる…」
筋肉「だが! それでもなお! お前を真っ先に56すべきだ! 俺の本能がそう告げている!」

男(人間――否ッ! 最早格闘技を覚えた獣!)
男(一撃もらえば、間違いなく意識をやられる)
男(不幸なことに武器はない。屈んで大振りを避けて、拾った石で足か頭を狙う!)

男(避けろ、避けろ、避けろ!)

筋肉(全盛期のマイクタイソンの拳は時速40km…)
筋肉(薬物で瞬発力を引き上げた俺の拳の最大速度は80km! まともに受けりゃ、首がへし折れる!)

筋肉「表のチャンピオンだって初撃で反応できるわけねえ! トーシロが避けれるわけねえだろうがああああああ!」
ゴスッ

男「ガハッ!」

26 : 2020/08/07(金) 20:29:19.838 ID:Gwmnejfs0
男「」ゴキッ、ドサッ

筋肉「ふ、顔が潰れて血塗れになってやがる」
筋肉「歯が砕けたか…。首もいったな」

筋肉「後四人、か…。令嬢には正体がバレちまう、この死体を放置するのもまずい」
筋肉「情報が少ないのを逆手に取って、大袈裟な嘘を吐いて搔き乱すか」
筋肉「と、令嬢の前に動いて、他の奴らに令嬢が殺人鬼だと嘘を振り撒かねえとな…」

27 : 2020/08/07(金) 20:29:24.999 ID:p4ju8xW10
この後の展開は殺人鬼を見つけるなら獲物を見張っておけばいいという理屈で
会社員あたりが見つけた武器で助けてくれるでも助けた男も殺人鬼で殺されるというオチ
28 : 2020/08/07(金) 20:35:31.327 ID:Gwmnejfs0
シュッ、バッ

筋肉「…今、何か動いた…? ガハッ! く、首を…!」

男「力押しじゃどうにもなりませんからね。関節技ですよ…」

筋肉「な、なぜ生きてる!」

男「さすがに速かったですね…。貴方も只者ではないと、想定はしていたのですが」ニイ

筋肉「かっ、顔が剥がれてる…!」
筋肉「まさか貴様…過去にオカルト雑誌界隈を騒がせていた、伝説のシリアルキラー…怪人ノーフェイス!」

男「一般人としてごくごく普通に生きていたのに、こんなゲームに巻き込まれるとは」

筋肉(とんでもない力だ…。こいつ、俺とは違う! 本物の化け物だ!)
筋肉「関節技だって、この体格差じゃ意味ねぇよ! オラアアアアッ!」ブンッ

ガッ、ゴスゴス!

筋肉「ギャアアアア! 離れ際に、俺の股間と、眼球を……! を、をを…!」

男「フィジカルじゃ自信があったのに、まさかいきなり完敗するとは思っていませんでした」
男「騙し討ちが決まれば同じことですがね」

29 : 2020/08/07(金) 20:41:16.992 ID:Gwmnejfs0
筋肉「いてぇよ、いてぇよ…うう…」ジョロロ…

男「思いの外手こずることになった」
男「ただの一般人五人殺せばいいなんて簡単過ぎる仕掛けだと思ったが、やはりそういうことか…」
男「いきなりグループが半減するのも妙だと思った」

筋肉「助け、たす…」

ゴキッ

男「本性隠さずについてきた一番小物でこれだと、この先骨が折れるな」

30 : 2020/08/07(金) 20:44:45.739 ID:p4ju8xW10
貴方も只者のところ令嬢のことを匂わせてるように気づいてほしいなら
もうちょっとはっきり言わないと男が自分と比べて只者ではないと思われるよ
31 : 2020/08/07(金) 20:47:12.547 ID:p4ju8xW10
匂わせるとかしないで全員異能者でバトルものだって言ってしまうのか・・・

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