小林製薬の紅麹飲んでたおじさん（60）関節痛と筋肉痛と吐き気と眩暈に襲われ、一生腎臓病になり好きな物も食えなくなる

小林製薬の紅こうじサプリメントによる健康被害が明らかになってから間もなく1年。同社に健康被害を認められ、補償を受ける九州地方の男性会社員（60）は2月、毎日新聞の取材に「腎臓の病気は治らない。いつ透析が必要になったり、腎不全になったりするかわからない」と不安な胸中を明かした。

男性は2023年秋、会社の健康診断で中性脂肪がやや高めだったことが気になり、インターネットで紅こうじサプリを購入。飲み始めて約2週間で、ひざが曲がらないほどの関節痛や筋肉痛に襲われた。夜は吐き気で眠れなくなり、めまいもあった。サプリが原因とは思わず、1カ月分90錠を摂取した。

　報道で被害を知り、24年4月に小林製薬に連絡。書類や電話でやりとりを重ね、今年1月に同社から被害者として補償を進めるとの連絡があった。受診した病院で慢性腎臓病と診断され、定期的に通院しているが腎臓の数値は回復せず、完治は難しいと言われている。

男性は「小林製薬には責任を持って補償を続けてほしい」としながらも、「好きな食事も制限して、悪化しないように気を付けている。お金だけの問題ではない」と声を落とした。

　小林製薬は回収した製品約41万6000個の廃棄を完了。2月4日時点で770人の補償申請を受け付けたが、対応した人数や金額などの詳細は明らかにしていない。【長沼辰哉】

https://article.auone.jp/detail/1/2/2/101_2_r_20250319_1742384332323459?page=2

医者行けよ