シャミ子「はわ……夫婦別姓……」🍑「……」

杏里「急にどうした？」

シャミ子「夫婦別姓の話ですよ」

杏里「なんかやってるね」

杏里「好きにすればいいんじゃない？」

🍑「認めませーん」

🍊「私、苗字を変えたいタイプよ」

🍊「その方が一緒になったって感じがするし🥰」

おれ「（いるわー、こういうのいるわー）」

🍑「🍊って一応日本人だったんだね」

🍑「てっきり白人のふりした朝鮮人だと思ってたよ」

🍊「大和民族ですけど！😠」

シャミ子「ご先祖が中東の人でも、半分は日本人です！」

🍑「日本人は夫婦別姓に賛成なんて言わないから」

おれ「山高きが故に貴からず（見掛けが良くても内容が伴わない）というやつだな」

おれ「マスコミや野党なども、うわべだけで夫婦別姓賛成、多様性というが」

おれ「自分たちが夫婦別姓をやるかというと、実はそうじゃない」

おれ「なんとなく人間としての器の広さをアピールして」

おれ「自分たちは優れた人間ですよとアピールするための、内心理解できないが認めてやってもいいというスタンスだな」

シャミ子「なんという遥か天空からの施し……」

おれ「日本人は夫婦別姓なんかに興味ないから」

おれ「むしろ杏里ちゃんのように「苗字変わっちゃった(^_-)-☆」と自慢したい方が多いだろう」

杏里「する、絶対する！🤭」

🍊「私もするわよー！🤗」

シャミ子「ここには細田派しかいない！」

シャミ子「小倉さーん！😫」

小倉「呼んだ？😊」

🍑「くるな！😠」

シャミ子「小倉さん、無敵の論理力でこいつらを完全論破してやってください！」

小倉「うん、まっかせといてよ！」

シャミ子「頼りになります甲斐性が半端じゃないです！」

小倉「夫婦別姓と言わず、国民を番号で管理すればいいんだよ！」

🍑＆おれ「😫」

杏里「小倉ーアウトだぞー😅」

シャミ子「なんでそうなるんですか……」

小倉「ならいっそ、番号で管理すれば簡素化できるよ！」

シャミ子「はわ……」

🍑＆おれ「……」

シャミ子「なんで黙ってるんですか？」

🍑＆おれ「あばばばばばばばば😨（動揺）」

🍊「合理的だわ……」

杏里「どういうこと？」

叩いてる人たちは何か出来るの？
口開けて待って気に食わない人が作ったものを馬鹿にするだけ？

シャミ子「🍊さんって保守派もできるんですか？」

🍊「そりゃあねぇ、なんでもかんでも反対反対ってわけにはいかないし」

杏里「つまりどういうこと？」

🍊「日本人にとって苗字ってほら、氏姓の制（ウヂ・カバネのせい）だもん」

シャミ子「ウヂ……カバネ……？🤨」

杏里「シャミ子はもっと頑張ろうよ」

杏里「習ったじゃん」

シャミ子「つまりどういうことですか？」

🍊「日本人にとって苗字っていうのは、本来天皇から授かってた栄誉なのよ」

シャミ子「はわ……」

🍊「なぜなら万世一系の皇統だから」

🍊「永久に変わらない一つの家なの、特別なのよ」

シャミ子「そうなんですか……」

🍊「で、生業（なりわい＝生活のための職業）などで国家に多大に貢献してた人たちには苗字が与えられていたのよ」

🍊「有名なのは豊臣秀吉よね」

🍊「豊臣は天皇からもらった苗字なのよ」

シャミ子「はわ、ハイソ（上流）な感じがしますね」

杏里「でも平民が苗字を名乗るようになったの明治からだよ」

🍊「そうとも言えないのよ」

🍊「多くの日本人は国造（くにのみやつこ）や県主（あがたぬし）などの豪族と共同体だったから」

🍊「氏（うじ＝苗字）っていうのは、その集落を示す象徴的なものでもあったのよ」

🍊「それが残ったのかしら？」

🍊「神社にも氏神というシステムがあって、その共同体を氏子といって、妙な一体感を持ってるのよ」

杏里「そんな昔の話されてもさー……」

🍊「現代ではお家という共同体の矜持（自分の能力を優れたものとして誇る気持ち）を示すために重要なものなのよ」

シャミ子「はわ……」

シャミ子「じゃあなんでもんもとおれさんは沈黙してるんですか？」

🍑＆おれ「……」

🍊「え？そりゃあ、超効率的に所属を明確にしたいなら」

🍊「電話番号みたいに日本1、大阪府37、大阪市01、北区05、世帯番号68、家族番号1」

🍊「1-37-01-05-68-1みたいな名前にすればいいからじゃない？」

🍊「現代版、氏姓の制」

シャミ子「あたたかみがありません……😔」

🍊「これを否定するなら苗字で家や生業、共同体を主張する必要性もないから」

🍊「苗字なんて、芸名みたいに自分が好きなように、ウェンザー・山田・趙とでも勝手につければいいのよ」

杏里「ムチャクチャ言うなよ」

小倉「外国人の夫婦別姓って日本人の考えているようなだけのものじゃないよ！」

シャミ子「そうなんですか？」

小倉「外国人にはミドルネームがあるから」

小倉「ヒラリー・クリントンだって、本名はヒラリー・ロダム・クリントンだもん！」

シャミ子「ロダム？」

小倉「ヒラリー・クリントンは結婚後も夫婦別姓でやってたけど、ビル・クリントンが大統領になるときに保守派に気を使ってクリントンの姓を名乗るようになったんだよ！」

小倉「でもロダムの姓も捨てられなかったから、ミドルネームにロダムを入れて、ヒラリー・ロダム・クリントンって名前になったんだ！」

小倉「他にもお父さんとお母さんのファミリーネームを合体させるって方法もあるよ！」

小倉「例えばロドムさんとクリントンさんがいたとすればロドムクリントンという姓を使うって方法もあるんだよ！」

小倉「日本人の場合、私の親が佐田さんが結婚したら小倉佐田しおんって姓名になるって話だよ！」

杏里「コラ小倉、私の名前使うな😅」

小倉「ミドルネームがない日本において夫婦別姓は多様性というけど、かなり制限のある多様性になるよ！」

おれ「まぁ、日本という国において苗字ってのは夫婦同姓が様式美になってて、多くの日本人はこれを受け入れているのではないだろうか？」

おれ「朝鮮半島では歴史的に夫婦別姓であり、中国も夫婦別姓のところが多くある、台湾も夫婦別姓の歴史がある」

おれ「ねぇ、もんも、もんもも孤児だったけど千代田家に引き取られて千代田になったんだよね？」

🍑「そうだよ、日本人は家だから、私は千代田家の人間だから！😊」

シャミ子「はわ……」

シャミ子「（なんか美談っぽい、私もこの美談に加わりたい）」

シャミ子「私もおとーさんの名前がヨシュアだから吉田になったそうです」

シャミ子「日本人っぽいですか？😄」

おれ「アラブ人なの？」

シャミ子「なんでですかぁぁぁー！！！？😫」

小倉「ウサマ・ビン・ムハンマド・ビン・アワド・ビン・ラディンなんだよ」

小倉「直訳するとラディンの息子アワドの息子ムハンマドの息子ウサマなんだ！」

小倉「父称といってお父さんの名前を代々受け継ぐ文化が中東にはあるんだよ！」

シャミ子「私が中東の人間であることにエビデンスをつけるのはやめてください！！！😫」

おれ「優子・ビン・吉田だったのか」

シャミ子「違います！😫」

🍊「ということは、良子ちゃんも良子・ビン・吉田だったのね！😲（気づき）」

シャミ子「そうですけど、そうじゃないです！！！😫」

小倉「違うよねーシャミ子ちゃん！」

シャミ子「小倉さん、私の味方は小倉さんだけです！」

小倉「シャミ子ちゃんは娘だから優子・ビント・吉田だよ」

シャミ子「信じた私がバカでした！」