キーボードの「Insert」「Home」「End」「PgUp」「PgDn」「ScrollLock」「Pause」これいらなくね?

https://www.esquire.com/jp/lifestyle/tech/a182510/lifestyle-tech-billgates17-0927/

　PCのシステム再起動に使われる「Ctrl+Alt+Del」の組み合わせは、それぞれのキーが置かれた位置のせいで、実際にはショートカット（近道）でも何でもない。
われわれのような一般ユーザーには、両手をひねったり捻ったりしなければ、あの3つのキーを同時に押さえることは難しいと思われている。
そこで「ビル・ゲイツはどうしてこんな組み合わせを思いついたのだろう。われわれのことが嫌いなのか」などといった疑問が思わず浮かんできてしまう。　

　このキーの組み合わせについて、ゲイツがわれわれを嫌っていないことが先日明らかになった。
実際、ゲイツにとってあの組み合わせをそのまま世の中に出してしまったことは、PCに関して彼が犯した失敗のなかでも最も後悔している事柄だという。ゲ
イツの巨大で非常に明晰な頭の中では、いまもあの失敗のことが繰り返し再生されているようだ。　

　ゲイツは先週ニューヨークで行われたブルームバーグ主催のグローバル・ビジネスフォーラムに登場して話をしていたが、
そのなかで「もしやり直せるなら、ひとつのキーを押すだけでシステムを再起動できるようにするだろう」と述べていた。　

　実際、ゲイツはこの問題に関する全責任をIBMに押しつけている（IBMは同社初のPCを開発した際、マイクロソフトからオペレーティング・システムを調達していた）。　

　「ひとつのボタンで再起動できるようにすることも可能だった。しかし、IBMのキーボード設計担当者がそうするのを嫌がった」
とゲイツは2013年にハーバード大学で行われたイベントで語っていた。「それでわれわれは（あのキーの組み合わせを採用することになった）・・・
われわれは意図的にユーザーが押しづらい組み合わせを考えて、そのようにプログラムした・・・あれは誤りだった」とゲイツは続けて話した。　

　「Ctrl+Alt+Del」の組み合わせを実際に考えついたのはデビッド・ブラッドリーという人物だ。
彼は当初、Deleteキーの代わりにEsc（エスケープ）キーを使いたがったが、CtrlキーやAltキーと比較的近い位置にある
Escキーにしてしまうとうっかり触ってしまうユーザーが出てくるのではないかと心配し、結局Deleteキーをあてることにした。