もやし協会会長「もやしを50〜60円払っても食べたい商品にしようと話している」

「今のもやしはおよそ1袋20〜30円台くらいで、コストダウンには限界がある。協会ではこれを50〜60円払っても食べたい商品にしようと話している。人件費や設備投資など必要な投資は進める。新たに研究開発部門を立ち上げる準備もしている」

「同じく物価の優等生といわれる豆腐では、ある製造会社が開発した手軽に食べられるコンビニ販売の商品『豆腐バー』がヒットして新たな需要を生み出した。もやしでも何か新しい視点で商品を開発できないか。協会でも考えたい」

もやしの悩み、1割値上げで細る消費　生産者代表 - 日本経済新聞

長年の価格交渉とインフレを追い風に、ここ数年で価格転嫁が進んだもやし。一方で値上げは消費の手控えも生んでいる。工業組合もやし生産者協会の林正二理事長にもやしを含めた食品の値上げや消費の見通しについて聞いた。――20年以上もやしの価格転嫁は進みませんでした。ここ3年では価格が9.8%上昇しています。「もやしは天候に左右さ...

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――20年以上もやしの価格転嫁は進みませんでした。ここ3年では価格が9.8%上昇しています。

「もやしは天候に左右されずに作れる。年間を通じて価格が一定で、安売りの目玉にされやすい。もやし価格は1990年代半ばから下落傾向が続いたが、ここ数年で納品価格を1割くらい上げることができた。協会として生産者の窮状を訴えたことや世界的なインフレにより取引先も理解してくれるようになった」

「価格転嫁が出来てももやし事業は採算割れの状況が続く。値段が上がった分買い控えが発生して購入数量が1割くらい減ったからだ。もやしは『物価の優等生』ともいわれる。お客さんの目はシビアだ」