【群馬県】群馬独自の先行実施で効果　“一泊5000円”新支援策

GoToトラベル再開の目途が立たないなか、政府は「ステージ2」以下の県内の旅行に対し、一泊あたり一人5000円を支援する新たな制度を打ち出しました。

■国が自治体の“観光支援策”を補助へ

　赤羽国土交通大臣は「全国規模での移動を前提とするGoToトラベル事業の再開は当面、難しいと考えており、感染状況等が落ち着いた段階で改めて発表させて頂きたい」と述べました。

　GoToトラベルの再開が見通せないなか、国が新たに打ち出したのが、県内旅行に関する支援制度です。

　自分の住んでいる都道府県内を旅行する場合、最大7000円の補助が受けられるというものです。期間は来月1日から5月末までと予定されています。

　7000円の内訳は、宿泊は一泊あたり一人5000円を上限に、代金の半額までを国が補填します。

　また、旅先の飲食店や土産物店などで使えるクーポン最大2000円を上乗せすることができるというものです。

　赤羽国交大臣は「国交省として、感染状況が落ち着いている、『ステージ2』相当以下とする都道府県が行う県内旅行の割引事業を財政的に支援するということにした」と述べました。

　対象となるのは、感染状況が「ステージ2」以下で、独自の観光支援策を行っている自治体に限られます。

　つまり、国が自治体の観光支援策を補助するという構図なのです。

■群馬独自キャンペーンが“救世主”に

　すでに、こうした独自の割引を実施しているのが、群馬県です。

　群馬県は26日から、県民が県内を旅行する場合、一泊あたり5000円の補助を行うというキャンペーンを始めました。

　草津温泉にある宿「花いんげん」は、老舗旅館をリノベーションし、若い人を中心に人気となっています。

　しかし、新型コロナウイルスの影響で、3月上旬までは予約が1件も入らない日もありました。

　そんななか、今回、群馬県が行った独自のキャンペーンは、まさに“救世主”となりそうだといいます。

　花いんげんの荒木よし子さんは「3月26日以降は満室でございます。草津温泉、県内なら日帰りで来られるので、普段ならお泊りになる方はいらっしゃらないと思うが、キャンペーンが始まったので、お泊まりでいらっしゃいます。一日5組ぐらいは増えてますよ。効果出てます」と話します。

■東京など“GoTo再開”6月以降の見通し

　一方、感染状況が「ステージ3」相当の東京などは、今回、国が新たに発表した支援策を受けることはできません。　赤羽国交大臣は「安心して観光を楽しめる状況が大事だ」としていて、GoToトラベル再開は6月以降になる見通しです。

https://news.livedoor.com/article/detail/19933877/
2021年3月29日 14時41分
テレ朝news