【甲府署】取調室から容疑者逃走　23分後に市役所トイレで取り押さえる(毎日)

山梨県警刑事企画課は20日、詐欺（無賃乗車）容疑で甲府署が現行犯逮捕した住居不定、無職、青島知紀（とものり）容疑者（45）が同署から逃走し、23分後に近くで取り押さえたと発表した。

　同課などによると、青島容疑者は20日午前4時半ごろ、甲府市のJR甲府駅北口で、料金を払うつもりもないのにタクシーに乗車。「北杜市の方へ行ってください」と言った後、「北病院に行ってください」「県立中央病院に行ってください」などと行き先を変えつつ、最後は「甲府署に」と指定して同6時45分ごろまで走らせた。その際、代金約2万2000円を支払わなかったとして、同署が詐欺容疑で現行犯逮捕した。タクシー運転手が同署に到着した後、被害を直接申告したという。

　同署で取り調べを受けていた青島容疑者は、昼食を取るため別の取調室に移されていた同日午後1時2分、署員のすきを見て徒歩で逃げ出した。県警が緊急配備を敷いて行方を追っていたところ、同1時25分、同署と国道411号を挟んで建っている甲府市役所の1階男子トイレにいるのを発見したという。【去石信一、金子昇太】

毎日新聞2020年6月21日 09時12分(最終更新 6月21日 11時44分)
https://mainichi.jp/articles/20200621/k00/00m/040/027000c